春に悪化する症状「うつ病」「めまい」と季節の関係
■東洋医学の『肝の病状』
漢方では『肝』は疏泄をつかさどる。と言われ、
胃腸を始めとした五臓全体の体調維持や感情調節、血液貯蔵などの大切な働きを担っています。
精神的なストレスが続くと、体調維持や感情調節の機能などが弱くなり、このストレス状態を『肝気鬱結』
と呼び、肝の疏泄機能が滞ってしまった状態をあらわしています。(現代人にはとても多くみられる症状です。)
したがって肝機能が働かなくなると、感情を抑えることができずにイライラ・怒りやすいなどの精神状態や、
食欲不振・胃腸トラブルなどを引き起こします。
■肝は、血液を溜める貯蔵の働きと共に自律神経のバランスを調える働きを担っている臓器でもあります。
特に女性の場合、季節変化・生理・生活環境の変化などが同時期に起こると、
肝に蓄えられている血液が急激に不足した『肝血不足』という状態を引き起こしやすくなり、
これが日頃からの「肝気鬱結」と重なると多くの不快な症状が発症してきます。
肝の血液を使い過ぎることで肝の働きも低下してしまい、自律神経のバランスも崩れ易くなって様々な症状が出やすくなってしまいますので普段から貧血気味の方や過労、ストレスなどで十分な血液を蓄えられなかった方は、とくに要注意です。
・朝起きてもだるい・疲れがとれない
・寝付けない・夜目が覚める
・気分の変動が激しい
・やる気がでない・ぼっとする
・胃が痛い・お腹が張る感じがする
・便通が良くない
・のどにつっかえた感じがする
・ぼんやりする・眠い 等…